夫と生活していて、突然ブチ切れられることがそういえばないな、と最近気づいた。
実家のひとたちはいきなりブチ切れてくることが多く、会話が成り立たないことが多かった。たとえば(例えにくいが)、「きのう猫が死ぬ夢を見てつらかった」みたいな何気ない日常会話でさえ、「何でそんな話をするんだ! 私もまえに猫が死ぬ夢を見たけどこれを話したら不快になるだろうと思って気を遣って言わなかったのにおまえは!!」みたいなキレ方をされることが頻繁にあり、いま振り返ればそんなん知らねーよって感じである。
ものすごい数の地雷がそこらじゅうにあって(しかしその地雷はこちらからしたら知り得ないこと)、会話の中でうっかり触れてしまうともう大変だった。「新しい洗剤買ったんやね」とかでもアウトだった。めちゃくちゃ理不尽にキレられ、泣かれた。
あとみんな物に当たるのでドアをバンバンしたりガラスを割ったり色々破壊していて非常に迷惑だった。特に父は家をよく破壊していた。片付けるのはこちらである。
無言不機嫌オーラを使うわりには、こっちが頭にきて言い返したり怒ると貝のように押し黙るし、父は殴ってきた(言葉で勝てないと手が出るやつダサい)。
実家の人間、はやくみんなしんだらいいな♪と思ってる。
しかし今の生活の快適さに、結婚して3年すぎてから気付くとは……不幸と比べて幸せは気付きにくいし言語化しにくいし語りにくいとはこういうことか。